各隊の紹介

ビーバー隊

活動期間：小学1年生４月～２年生８月（年長1月より仮入隊できます）

自然にふれ、のびのび遊べる環境づくり

ビーバー隊は、子供たちが自然にふれ、のびのび遊べる環境づくりを目指しています。
この年代の子供たちは、さわいだり、しゃべったり、けんかをしたり、落ち着かないのが普通です。
また、なかなか親から離れられず、仲間に入って一緒に遊ぶことが苦手で、心配されているかもしれませんが、最初はみんなそうです。
子供たちのペースでゆっくり、徐々に出来るようになります。

「遊び」を通じて、成長

この年代の子供たちは、自然の中で、仲間との「遊び」を通じて、成長します。

1.自然に身体を作り、体の使い方を身につけます。
2.細かい手先を使う工作や仕事ができるようになります。
3.親から離れ、仲間と一緒に遊ぶようになります。
4.楽しさや喜びを仲間とわかち合うようになります。
5.自己中心性から抜け出し、協調性を身につけます。
6.自分で考え、判断し、自分でできる子に育ちます。
7.「やれば自分もできるんだ」と自信をつけ、自発性が育ちます。
8.自然とふれあうなかで、自然の神秘や命の尊さを感じることができます。
9.自然を大切にするところから、物を大切にしたり、他の人々をいたわる心が生まれます。

上記は、幼少の頃からの積み重ねによって徐々に身につく能力です。
しかも、仲間との楽しい「遊び」から自然に身に付けることができるのです。
社会人になってから、急に身につけられるものではありません。

保護者の皆さんと一緒に

原則、保護者の皆さんにも活動に参加頂いています。
保護者の関わり方として、察して教えないこと、我慢頂くことを大事にして頂いています。
★子供たちを「待ち」「観察し」「発見」「見守る」ことです。
★子供たちの声にしっかりと耳を傾け、「共感」の声かけをしてあげてください。
★子供たちに「選択」させること、「体験」させること、「失敗」の経験を大事にすること。

ビーバー年代は、ご家庭での生活習慣を身につける大切な時期でもありますので、ご家庭とコミュニケーションを図り、連携しながら活動を進めることが大事と考えています。

カブ隊

活動期間：小学２年生９月～５年生８月

◯自然の中は発見と成長する機会がいっぱいです

里山、川、六甲山、足を伸ばせば海と、豊かな自然の中で活動をしています。
そのような自然の中で、五感を研ぎ澄ませ、自然に親しみ、愛する気持ちが育まれるように、そして仲間の一員となり、互いを認め合うことを経験して欲しいと願っています。
ハイキング、サイクリング、川遊び、キャンプ。

そして星空を眺めたり寒いけど頑張って登る初日の出登山など。
楽しく、一人ではできなくても、年上のものが年下をいたわりながらの活動。
楽しかったこと、辛かったこと…。数年たてば子供たちの糧となり、次への自信となっていきます。

◯自律できるスカウトに

カブスカウトは自分のことを自分でしますと約束しますが、都度大人が口出しをしては、自分で考えて行動する機会を失い、将来自分のやりたいことに打ち込むことや、自分たちで切り開くことが難しくなってきます。
子供たちができることを辛抱強く待ち、子供たちが自ら伸びようとする力を信じ、どうすれば子供自身の伸びる力を十分発揮し得るかを考えて援助していきたいと思います。

◯プログラム

カブスカウト活動の目的を達成するため、個人のプログラムと集会のプログラムに分けられます。
個人のプログラム3年間を通じてそれぞれの年齢に応じて人格を高め、健康を増進し、技能を修得し、他の人の役に立つことを修得していきます。

集会のプログラム
年間プログラムでたてた毎月のテーマに沿った月１回の隊集会があります。
隊集会はみんなの発表の場として、そのための準備をする組集会があります。
組集会では、組長、次長が中心となり、隊集会の準備をしたり作戦をたてます。

◯そしてボーイ隊へ

カブスカウトはデン（組６名程度）で活動をしますが、そこには組長、次長がいて、大人のデンリーダーがいます。
まだ自分たちだけではできないことも、デンリーダーの助けを借りて活動をします。
カブ隊の次はボーイ隊になり、そこでの班には大人はいません。班長が責任ある行動をとり活動します。
そのためには、大人が少し関わっているカブ隊のデン（組）での活動が不可欠です。
みんなで考えて失敗と成功を体験しながら成長していきます。

◯保護者の皆さまも関われます

お子様が子供である期間は僅かで、あっというまに過ぎてしまいます。
ボーイスカウトでは、保護者の皆様もこの教育に参加できます。
関わり方もさまざまですが、ご自身ができることを精いっぱいやっている姿は、お子様にその気持ちが伝わるものと思います。
また、活動にもご参加いただき、自然の中で楽しみましょう！

ボーイ隊

活動期間：小学５年生９月～中学３年生８月

○ボーイ隊は、小学５年の９月から中学３年８月までの期間、６～８名の小グループ「班」を中心に、野外を中心に活動を行います。

○スカウト活動の目的は、より良き社会人、リーダーを育てることにあります。
ボーイ隊の目標は、よりスカウトたちによる活動に重きを置き、ベンチャー隊での自立した活動を意識し、「自治」することにあります。
この活動の本当の楽しさはそこにあります。

○自分のためではなく、いつも他の人々を助けるために、備えることを意識し、初級・２級・１級・菊のステップを踏み、進級を目指します。
班長への指導は、リーダーが行いますが、班員への指導は、リーダーではなく、班長が行うことで苦労を経験し、自然にリーダシップを育てます。

○活動における企画/計画・実施展開・評価/反省のプログラムサイクルを経験し、安全計画等、安全への配慮や備えもスカウトたち自身で行い学びます。
そのツールとして、地元近隣でのキャンプやハイク、奉仕活動を展開し、自然と共に、地球にやさしい活動を行っています。
班活動の目標となる隊活動では、少し遠方へ足を伸ばし、子供たちの冒険心をそそる活動を展開しております。
例えば、
・兵庫家島諸島での無人島キャンプ
・自分たちの寝床は自分たちで、雪洞を掘り泊まる雪中キャンプ
・地元六甲の５６ｋ全山縦走
・地域での奉仕活動として里山での伐採や清掃
・自分たちの家から日本海へ抜ける、往復２５０ｋの自転車ツーリングなどなど。

○便利な日常生活を離れ、厳しい環境下に身を置いて、共にキャンプ生活を経験することで生活の原点に立ち戻り、自然への気づきや感謝の心、助け合いの精神を育てます。

○それぞれの活動では、「ちかい」と「おきて」の実行に努め、常に自分を見つめ直す時間を大事に活動を行っております。

○６０団ボーイ隊の原動力・活気は、スカウト・リーダーだけでなく、保護者による理解と協力が支えとなっており、その関係の良さ「和」にあると考えております。

ベンチャー隊

活動期間：中学３年生９月～高校３年生３月

ベンチャースカウトは、中学３年の９月から高校生の年代です。
ビーバー、カブ、ボーイスカウト活動と、ベンチャースカウト活動との明確な違いは、活動の自主性です。
活動は用意されるものではなく、活動は自ら作り出すものとされます。
すなわち、自発的で積極的な活動への参加が求められます。

さらに、活動を自発的に行うだけでは不十分とされます。
明確な目標のもとで計画を立て、責任をもって実施し、適切な評価、つまり、良かった点、悪かった点などを分析し、過程で学んだこと、理解したことの正しい把握ができることが必要とされます。

何か気が付きませんか？
そうです。ベンチャースカウトの活動は、社会での活動そのものです。
「よりよい社会人」、「社会に役立つ人間づくり」を目指して活動しているのです。
大人に近づく登竜門であるベンチャースカウト活動には、“行うことによって学べる”仕組みが準備されています。
ベンチャー章、隼、富士の３段階の進歩課程と、８つの分野（①社会・地球環境、②国際文化、③高度な野外活動、④体力づくり・スポーツ、⑤文化活動、⑥専門・得意分野の探求、⑦奉仕活動、⑧ジュニアリーダー）のプロジェクトです。

さあ、これを読んでいるスカウト諸君、思いっきり楽しい活動を実行しよう。
またこれを読んでくださっている保護者の皆さん、皆さんと一緒に「よりよい社会人」、「社会に役立つ人間」を輩出しましょう。 

ローバー隊

活動期間：18歳～25歳